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年末に美容を何かしたいと考えている人が増えてきたように思う。
そこで今日は一旦、話を変えて施術に関する話。

二重瞼にしたいという相談は、カウンセリングの内容としては最多と言っても過言ではなく、老若男女に問わず多い施術である。
とくに、カウンセリングに来られる方の多くは、「埋没法(クイック)」を希望して来る。

その理由としては、

・料金が安い
・ダウンタイムが少ない
・プチ整形であり、元に戻せる
・傷が小さいため目立たない
・一回の通院で治療できる

こういった手軽さなのではないかと思う。

しかし、埋没法にだって欠点はある。
それは無理に幅の広い二重にすると、形がキレイに出ない場合や、すぐ外れる可能性があるという事である。
誰でも、ということではなく、そうなりやすい人には特徴がある。
まずはシミュレーションしてみよう。

ブジーや爪楊枝、ワイヤーでもいいので棒のようなものを用意する。
それでまぶたの二重にしたいラインを押さえて、目を開ける。
すると、その部分で折れ曲がり、仮の二重が出来る。
大抵の場合は、しばらくこのままの二重をキープできるが、棒のようなものを外したとたんに元に戻ってしまう人がいる。
これは、眼輪筋や眼窩脂肪が多いために、癖がつきにくい状態なのである。

このシミュレーションで、すぐに戻ってしまう人。
それが先に述べたように、埋没法で綺麗なラインが出なかったり、外れやすかったりする人の特徴である。
こういったタイプの人に、埋没法は正直お勧めできない。

もちろん、どうしても埋没法を希望される場合は、お勧めできない理由を納得してもらった上で行うことはある。
やってダメなら本人も納得できるだろうし、何よりも埋没法をやった1年以内であれば、差額で部分切開や二重切開術を行うことも出来る。
埋没法で仮の二重にし、ダウンタイムが取れる時に部分切開や二重切開をしてもいいと思う。
急にぱっちり二重になると、人に指摘されるのではという不安がある方もこの順で施術すれば、周りの目をごまかすにも最適なのではないだろうか。

さて、脂肪が厚く、埋没法では維持出来ない人に向いている施術について。
先程、差額でという話の中には二重切開術も出てきたが、今回は部分切開について説明していこうと思う。

部分切開法のやり方
1.作りたい二重のラインに2~3箇所点状のマーキングをします。
2.マーキングに沿って穴を空け、その穴から周りの眼輪筋や脂肪を取り除きます。
3.その穴から埋没法と同じように糸をかけ、二重のラインを作ります。

穴の大きさは、脂肪や眼輪筋の厚みによるため、一概には断定できないが、埋没法より少し大きめに注射針で穴をあける程度なので、縫わない場合が多い。
その為、(出血が多くなければ)腫れは少なく、抜糸を必要としないので、当日から洗顔が可能である。
また、キズが塞がれば化粧も出来るため、二重切開に比べるとダウンタイムは少ない。

二重切開術と比べ視野が狭く、脂肪が取れないんじゃないかと懸念される人もいるかもしれない。
しかし、脂肪は柔らかい組織なので、小さい穴からでもしっかり取り出すことが出来る。
実際に取り出した状態を写真で見た方が分かりやすいかと思い、写真を添付した。
術中の画像を見ても気持ち悪くないという方には、是非見てもらいたい。
実際の画像はこちら

埋没法で二重を作ったが、ラインが不安定だという人や、実際作ったけど綺麗に折れないために眠そうに見える人。
また、糸が外れてしまった人は部分切開という選択肢があってもいいのではないだろうか。