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2017年12月06日(Wed) 15時43分

賢いドクター選び②

美容外科施術は保険が適用されない医療ですので、治療費もクリニックによって様々です。高収入を得ようと、近年、美容外科医を目指す人が増えています。

そのため、手術経験が乏しいにも関わらず、美容外科の看板を掲げるドクターがいます。
有名なチェーン店でアルバイトするドクターもいます。
実際、プチ整形と呼ばれる注射やレーザー等の治療であれば、それも可能でしょう。

中には基本的な外科知識も不十分な状態で、“美容外科医”を名乗るドクターもいるのです。
しかし、それを見極めるのは、医療従事者である私たちでも非常に難しいです。

ネット社会である現代において、安易に情報を得られるために、誤った情報も多いのが現状です。
それを規制するために、広告に対する規制が厳しくなりましたが、かえって正しい情報が得にくくなってしまったように思います。

だからこそ、実際にカウンセリングに行き、あなたがしたいと考える治療以外にも、どんなアプローチが出来るのか、治療や症例について話の出来るドクターを選ぶのが良いのではないでしょうか?

手術経験の少ないドクターや形成外科を専門にしていなかったドクターは、ローリスクの治療方法しか勧めないでしょう。
それは、たとえ効果に限界があることがわかっていたとしても、ドクターとしてリスクを負うことができないからです。

以前、ヒアルロン酸注入で皮膚が壊死してしまったという、トラブルが雑誌に取り上げられていました。
“プチ整形だから元に戻せる”“プチ整形だからリスクがない”などと思いがちですが、「プチ整形」でもリスクはあります。

ローリスクでも、リスクがゼロではないため、「安く」て「手軽」だからではなく、病院もドクターも慎重に選んで頂きたいですね。